スタッフブログ

2015.10.07

蔵元見学

蔵元見学に行ってきました!【山口・島根編】
~永山本家酒造・旭酒造・澄川酒造・桑原酒造 訪問記~
 
この日、早朝の羽田空港から飛び立ち向かった先は山口県の宇部空港です。
空港からレンタカーで30分程、彼岸花の咲く川原とたわわに実る田んぼの中に
最初にお伺いするお蔵元が見えてきました。
 
「貴」の永山本家酒造場さまです!
 
永山貴博社長 直々にお出迎え下さり、お蔵の説明をして頂きました。
出来たばかりの冷蔵設備を備えた仕込み蔵と貯蔵施設。搾りまでしっかり温度管理された空間で行われています。
蔵は仕込み前の時期ですが、人が行ったり来たり…現在瓶詰のラインも改装中とのことで
出来上がったお酒をそのままの品質でお届けするこだわりを随所に感じます!!
 
そして先程通ってきた田んぼの前、施肥から考え育てている山田錦。「お米の作りもまだ
まだこれからですよ!」と意気込みを語る貴博社長。「いずれは自社生産米を増やしてドメーヌ化していきたい」その熱い気持ちが込められたこのお米たちも来年の「貴」になるため稲刈りを待っています。
 
純米大吟醸、純米吟醸山田錦と並んで、山田穂で仕込んだお酒の試飲も頂きました。
貴博社長にその味わいを表現して頂いたところ
「水を湛える湖から見たモンブランの頂のような味わい」
「妖艶さ、影を持つ絶世の美女のような味わい」
私も「まるで美人画のような感じがする」「若い感じ、女子高生くらい?」とイメージのまま女優の名前などを挙げていき、一つのお酒を表現するワードがこんなにも豊富に、またこんなにも多様にあるのかと驚かされました。
 
一つの作品として造り手が表現したお酒を皆様にどうお伝えできるのか、やらなければならないことを改めて学ばせて頂きました。山田穂の「貴」も待ち遠しいですね!!
 
 
 
そこから山道を進むこと約2時間程、山間に見えてきたのは
12階建てのビルです。
ひときわ目を引く立派な建屋、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが「獺祭」の
旭酒造さまです。
12階は社長のご自宅、11階は泊まり込みの為の社員寮になっているとのこと。
 
ディスポ白衣とネットキャップを被り、エアシャワーを抜けて行ったのは10階の原料処理室。こんな蒸しと冷却まで全自動の機械、見たことありません。「すごい!」の一言です。
ずらりと並ぶ発酵タンク、ここは23%の仕込みをしているフロアーです。フロアー別で
39%や50%を仕込んでいるそうです。室内に上質なメロンのような甘い香りに包まれています。
麹室などは管理の為映像にて案内を頂きました。こうした徹底した環境で造られているが故に、いつでもどこでも一定の品質(しかも高品質)でお届けすることができる理由です!
 
全量山田錦、産地ではなく高い品質にこだわって造られているお酒は今や知らない人は
いないほどの人気銘柄の一つです。山田錦の収穫量や生産量の上限もある中で、徹底した管理の中で四季醸造し、こうして設備も整えることで「獺祭」は今よりもっと身近なお酒になると感じました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
続いてお邪魔したのは「東洋美人」の澄川酒造さま。
二年前の大雨の影響で深刻な被害を受けながら、いち早く復興しお酒を造っています。
 
新築の蔵には新型の自動洗米浸漬装置…分割式のこしき、現在の麹室も倍の広さに改築
している最中でした。並々ならぬ造りへの熱意!
大きな冷蔵設備にはこれから新しい麹室、貯蔵室など次々と計画中とのこと。
こうした先を見据えたこだわりが随所にあって圧巻です!
「造りではだれにも負けない。一番でありたい」とおっしゃる澄川社長の言葉通り
全国各地にファンがいて、数ある銘柄の中から「東洋美人!」と選ばれるお酒です。

蔵の至る所に来訪した方のサインがあったのも印象的です。

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