山鹿蒸溜所

山鹿蒸溜所は、2021年11月より熊本県山鹿市にてウイスキー製造を開始しました。

大分県と隣接する熊本県北部に位置し、往時の情景が今なお面影を残す、歴史と文化の街「山鹿」。
江戸時代には参勤交代の道筋となった豊前街道が通る宿場町で、古代より豪族が栄え古墳遺跡が数多く点在するほか、県内一の湧出量を誇る温泉や、国の重要文化財である明治時代の芝居小屋「八千代座」など歴史ロマンを感じることができる情緒豊かな土地です。
室町時代から伝わる伝統工芸品の山鹿灯籠を頭に掲げて女性たちが幻想的で美しい踊りを披露する山鹿灯籠踊りは、九州を代表する郷土芸能として広く知られています。

国見山系と菊池川水系の深層地下水により良質な軟水に恵まれており、冬場は-5度、夏は40度と寒暖差が大きく、湿度が高い土地柄での熟成により、山鹿の気候と自然を生かしたバランスの良いモルトウイスキー造りに挑戦します。
豊かな自然風土に恵まれ、古くから脈々と酒づくりが行われてきたこの地は、ウイスキーづくりにも申し分ないポテンシャルがあります。

歴史ある町に相応しい力強さと自然の美しさに加え、山鹿灯籠まつりの女性の優雅さをイメージさせる、そんな、やさしく綺麗な味の中に力強さのある酒質を目指します。

ウイスキー製造は新規の事業であるため、ウイスキーに関する知見が深く、世界的にも品質が認められている本坊酒造株式会社の技術支援を受けています。