うちゅうブルーイング
彼らの始まりは農業から始まります。
代表の楠瀬正紘さん、クリエイティブディレクターの鈴木ルミコさんのお二人が、高知県から移住し、2009年に農作物のオーガニック栽培を始め「宇宙農民」というブランドを立ち上げます。
ブルワリーの名前にもなっている「宇宙」は、「農作物を生み出す土のミクロな世界に存在する宇宙、動植物の体・精神に宿る宇宙、森羅万象が循環する星」。
地球上で大地に根ざし、自然の美しさやすばらしさ、おいしさ、そして楽しさを伝えたいという思いから来ているのだとか。
クラフトビール界の聖地とされているアメリカ、オレゴン州のポートランドはオーガニックのメッカともされていて、オーガニック農法やイベントの視察に行った際たまたま入ったビアパブで運命的な出会いを果たします。
そこで飲んだIPAの今まで感じたことのない良い香りに衝撃を受け、帰国後すぐにホップ栽培に取り掛かります。
拠点を置いていた山梨県北杜市が奇しくも元々ホップの名産地であったことから、ライフスタイル・山梨・農業・ビールという点が奇跡的に線で繋がっていき、ビール醸造への思いが加速していきます。
そして2017年、重機で土地を整地するところから始まった醸造所作り。
コンクリートを打ち、鉄骨の組み立て、塗装や配管工事までとにかくできることはなんでもDIYで自分たちの手で行いました。
クラフト感満載の宇宙的なビール造りをする彼らの目標は、独自の酵母や彼らの育てるホップ、クリエイティブなレシピで世界中でどこにもない独創的なビール造りをすること。
微生物と人間の共創、その先にある驚きと喜びを世界中に発信することを目指しています。